皆さん、のりにも旬があること、ご存知でしょうか?
「のりって、一年中手に入るものじゃないの?」と思われるかもしれませんが、実はお米やお茶のように、のりにもその採れる季節があるのです。
のりの生産は早い地域では9月の終わりごろから、 収穫は11月頃から摘み取りが始まり4月頃まで続きます。 摘み取りが始まった最初ののりを、初摘み、一番摘みと呼びます。 これを私たちは「新のり」と呼んでいます。こののりは、とてもやわらかく、触感が滑らかで口当たりが優れています。 また風味がとても豊かです。焼いて食べるとその香りが強調されます。 おにぎりなど、温かいご飯に巻くと一層良い香りがし、一層食欲をそそります。
のりの生産過程
一言に旬といっても、皆さんが手に取られるのりの形になるまでに沢山の段階があります。
まずは漁師さんが種付けをし、育て、収穫します。収穫後、大きく育ったのりを細かく裁断し、いつも見るあのサイズ、19センチ×21センチというサイズに海苔を抄きます。その後、乾燥をさせ、初めて出荷の準備が整います。
そしてのり屋さんは漁師さんが作ってくださったのりを各生産地で行われる入札会により購入し、加工販売します。焼いたり、切ったり、味を付けたり...
さまざまな工程を経て、美味しい新のりが完成します。
こうして漁師さんが丹精込めて作ってくださったのりは、冬になると「新のり」として、皆さんのお手元に届きます。 毎年、新のりを心待ちにしてくださっている皆さん。 今まで気にしたことなかったわ、という皆さん。
今年ももうすぐ新のりの季節がやってきます。
ぜひ美味しいのりをご賞味ください。