のりコラム

工場でやっていること

工場でやっていること

のりももののりは、親会社である株式会社福井で製造しています

販売はのりもも、製造は福井、という分業ですね

今日のお話は、のりももで販売しているのりの製造側の仕事について

 

お客様や工場見学の小学生などから、たびたび言われるのですが、福井ではのりを養殖したり、すいたりしていません

 

本当によく言われるので、もう一度言いますが、

福井さんではのりを作っていないのです

 

では、なにをしているのか?

 

福井の仕事は、

お客様の欲しいのりを欲しいだけ準備している、

これにつきます

 

のりは日本のあちこちで採れます

 

でも、採れる時期は決まっていて、

しかも天産品(自然の力で作られるもの)なので、

板に抄いたとき微妙に厚かったり薄かったり、

穴が多かったりと品質がばらばらです

 

のりを使うお客さん側からみると、

欲しい時に欲しいだけ、

自分の使いたい品質ののりをいつでも手に入れたい、それだけです

 

でも、冬の間しか採れないのりを一年間分準備するのはたいへんです

 

のりを養殖している生産者から直接買えたとしても、

それが自分に合う品質ののりかどうか

箱を開けて取り出さないとわからないこともあるので、

買ってからアレ、チガウ、では困ります

 

のりは基本的に入札でしか買えないので、直接買うことはできません

 

そういうもろもろを解決しているのが

福井のようなのり屋です

 

たくさんのお客さんのために、

必要なのりをたくさん買って、

その中から、お客さんの好みののりを、

いつでも、好きなだけ、買ってもらいます

 

製造会社の福井はのりの品質のばらつきを揃えることが、

とても大事だと考えています

 

 

お客さんの使い勝手を考えて、

巻き置きする太巻きなら割れにくいのり、

お茶漬け用ならお湯に溶けないしっかりしたのり、

あられに使うなら穴のない、

巻きやすい柔らかいのり、などなど

 

ものすごい地味なアピールポイントですが、

とてもまじめに取り組んでいます

 

あまりに地味すぎて、

お客様のほうでも福井のなにがよいのやら・・

みたいな話が出てくるようですが、

 

じゃあ、他の会社ののりを使うべ!と試してみたら、

お客様のところの現場から、

福井ののりが使いやすいから元に戻すべし、

というありがたいお言葉をいただいたことが多々あります

 

手前味噌でこっぱずかしいですが、

たいへんうれしいお客様のお言葉です

 

そんな地味な製造会社の福井ですが、地味すぎて、お客様へのアピールがとても苦手でした

のりももは、お客様にのりのよさを、もっともっとお伝えするために生まれました

 

 

本日のまとめ

 

のり問屋の仕事は、

お客様の欲しいのりを欲しいだけ準備することだよ

 

福井さん的には、

のりの品質のばらつきを揃えることが、

とても大事だと考えているよ

 

のりももは、お客様とよいのりをつなげる橋渡しを目指していますよ

おいしいのりが食べたくなったら、のりももをさがしてくださいね